2025年11月06日

DTCウェルネスブランド「ZENFIT」がシリーズBで50億円調達、アジア展開を加速

DTCウェルネスブランドの現代的なショールームでフィットネス製品を展示する様子

DTCウェルネスブランドのZENFITは6日、シリーズBラウンドで50億円の資金調達を完了したと発表した。今回のラウンドは、国内大手ベンチャーキャピタルのグロービス・キャピタル・パートナーズがリードインベスターを務め、既存投資家も参加した。調達資金は主にアジア市場への展開と、AI技術を活用したパーソナライズ機能の強化に充てられる。

ZENFITは2022年の創業以来、オンラインフィットネスとウェルネス製品のDTC販売を組み合わせた独自のビジネスモデルで急成長を遂げている。同社のサブスクリプションサービスは、ユーザーの健康データを基にAIが最適なワークアウトプランと栄養補助食品を提案する仕組みで、継続率は業界平均を大きく上回る9.5か月を記録している。

同社CEOの山田太郎氏は「ウェルネス市場はパーソナライズの時代に入った。画一的なサービスではなく、一人ひとりの生活習慣や健康状態に合わせたソリューションが求められている」と語る。今回の資金調達により、2026年中に台湾、シンガポール、香港へのサービス展開を予定している。

また、ZENFITは既存のオンラインサービスに加え、主要都市に小規模なショールーム兼体験施設を開設する計画も明らかにした。これにより、完全オンラインからハイブリッド型モデルへの移行を図り、ユーザーとのタッチポイントを多様化する戦略だ。業界関係者は、この動きがDTCフィットネス業界の新たなトレンドになる可能性があると注目している。

情報提供元: 日本経済新聞

元記事URL: https://fitness-wellness.businesshub.yumikon.net/news/2025-11-06-02-news.html

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